スポーツ障害と寒冷療法・アイシングの効果とは?
捻挫や打撲などのケガをしたときに「アイシング」を行うことがあります。
このアイシング(寒冷療法)が身体にどのような作用を及ぼすのか、ご存じでしょうか?
今回は、寒冷療法によって期待できる主な効果について、簡単に分かりやすくお伝えします!
⭕️「炎症反応」とは?
アイシングをするうえで知っておくべきものの一つに炎症反応というものがあります。
ケガをすると、腫れや熱感、痛みなどの「炎症反応」が起こります。
炎症というと「悪いもの」というイメージがあるかもしれませんが、実は炎症反応は、損傷した組織を修復し、身体を正常な状態へ戻すために必要な治癒プロセスです。
つまり、炎症反応そのものは、身体を守り、回復するために必要な反応なのです。
しかし、炎症が過剰になったり、長期間続いたりすると、周囲の組織への負担が増えてしまうことがあります。
そこで、急性期のケガなどに対して「寒冷療法(アイシング)」が用いられることがあります。
⭕️アイシングにはどんな効果がある?
(1) 組織の温度を下げる
冷却することで、損傷部周辺の組織温度が低下します。
組織の温度が下がると代謝活動が抑制され、損傷部周辺の組織の酸素需要などが低下します。
これにより、過剰な組織反応を抑え、二次的な組織損傷の軽減につながると考えられています。
(2) 血流や炎症反応を抑制する
冷却刺激によって血管が収縮すると、局所の血流が減少します。
その結果、損傷部への過剰な血液や体液の流入が抑えられ、腫脹(腫れ)の抑制につながります。
(3) 神経伝導速度を低下させ、痛みを抑える
組織温度が低下すると、感覚神経などの神経伝導速度が低下します。
痛み刺激に対する感受性が低下することで、痛みを感じにくくする効果が期待できます。
(4) 筋緊張を低下させる
ケガによる痛みがあると、身体は防御反応として周囲の筋肉を緊張させることがあります。
そこに冷却を加えることで、神経伝導速度の低下などが起こり、筋緊張の軽減につながる場合があります。
⭕️炎症反応が起きているときに避けたいこと
ケガをした直後など、炎症反応が強く出ている時期には、症状を悪化させないために注意したいことがあります。
❌ 湯船に浸かる
入浴によって身体が温まり、血流が増加することで、腫れや熱感が強くなる可能性があります。
ケガをした直後で腫れや熱感が強い場合は、長時間の入浴は控えることをおすすめします。
❌ 飲酒
アルコールには血管を拡張させる作用があるため、血流が増加し、腫れや痛みが強くなる可能性があります。
❌ 強く揉む
炎症が起きている部位を強く揉むと、組織に刺激が加わり、腫れや痛みを悪化させる可能性があります。
「痛いから揉んでほぐす」のではなく、まずは炎症を落ち着かせることを優先しましょう。
❌ 過剰に動く
「動かしたほうが早く治る」と思って、痛みを我慢して運動を続けるのも注意が必要です。
過剰な運動によって患部に繰り返し負担がかかると、損傷した組織の回復を妨げたり、症状を悪化させたりする可能性があります。
まとめ
大切なのは、炎症を完全になくすことではなく、必要以上に炎症を悪化させず、身体が適切に回復できる環境をつくることです。
寒冷療法(アイシング)は、単に「冷やして痛みを取る」だけではありません。
「組織温度の低下」「代謝の抑制」「血流の抑制」「神経伝導速度の低下」など、さまざまな生理学的作用によって、痛みや腫れを抑えることが期待できます。
ただし、アイシングは「冷やせば冷やすほど良い」というものではありません。
ケガの状態やタイミング、冷却時間などを考慮して適切に行うことが重要です。
次回の【Part 2】では、
「寒冷療法はいつ行うのが効果的なの?」
という疑問について、適切なタイミングや注意点を分かりやすく解説します!
ぜひ次回もご覧ください!
捻挫や打撲などのケガをしたときに「アイシング」を行うことがあります。
このアイシング(寒冷療法)が身体にどのような作用を及ぼすのか、ご存じでしょうか?
今回は、寒冷療法によって期待できる主な効果について、簡単に分かりやすくお伝えします!
⭕️「炎症反応」とは?
アイシングをするうえで知っておくべきものの一つに炎症反応というものがあります。
ケガをすると、腫れや熱感、痛みなどの「炎症反応」が起こります。
炎症というと「悪いもの」というイメージがあるかもしれませんが、実は炎症反応は、損傷した組織を修復し、身体を正常な状態へ戻すために必要な治癒プロセスです。
つまり、炎症反応そのものは、身体を守り、回復するために必要な反応なのです。
しかし、炎症が過剰になったり、長期間続いたりすると、周囲の組織への負担が増えてしまうことがあります。
そこで、急性期のケガなどに対して「寒冷療法(アイシング)」が用いられることがあります。
⭕️アイシングにはどんな効果がある?
(1) 組織の温度を下げる
冷却することで、損傷部周辺の組織温度が低下します。
組織の温度が下がると代謝活動が抑制され、損傷部周辺の組織の酸素需要などが低下します。
これにより、過剰な組織反応を抑え、二次的な組織損傷の軽減につながると考えられています。
(2) 血流や炎症反応を抑制する
冷却刺激によって血管が収縮すると、局所の血流が減少します。
その結果、損傷部への過剰な血液や体液の流入が抑えられ、腫脹(腫れ)の抑制につながります。
(3) 神経伝導速度を低下させ、痛みを抑える
組織温度が低下すると、感覚神経などの神経伝導速度が低下します。
痛み刺激に対する感受性が低下することで、痛みを感じにくくする効果が期待できます。
(4) 筋緊張を低下させる
ケガによる痛みがあると、身体は防御反応として周囲の筋肉を緊張させることがあります。
そこに冷却を加えることで、神経伝導速度の低下などが起こり、筋緊張の軽減につながる場合があります。

⭕️炎症反応が起きているときに避けたいこと
ケガをした直後など、炎症反応が強く出ている時期には、症状を悪化させないために注意したいことがあります。
❌ 湯船に浸かる
入浴によって身体が温まり、血流が増加することで、腫れや熱感が強くなる可能性があります。
ケガをした直後で腫れや熱感が強い場合は、長時間の入浴は控えることをおすすめします。
❌ 飲酒
アルコールには血管を拡張させる作用があるため、血流が増加し、腫れや痛みが強くなる可能性があります。
❌ 強く揉む
炎症が起きている部位を強く揉むと、組織に刺激が加わり、腫れや痛みを悪化させる可能性があります。
「痛いから揉んでほぐす」のではなく、まずは炎症を落ち着かせることを優先しましょう。
❌ 過剰に動く
「動かしたほうが早く治る」と思って、痛みを我慢して運動を続けるのも注意が必要です。
過剰な運動によって患部に繰り返し負担がかかると、損傷した組織の回復を妨げたり、症状を悪化させたりする可能性があります。

まとめ
大切なのは、炎症を完全になくすことではなく、必要以上に炎症を悪化させず、身体が適切に回復できる環境をつくることです。
寒冷療法(アイシング)は、単に「冷やして痛みを取る」だけではありません。
「組織温度の低下」「代謝の抑制」「血流の抑制」「神経伝導速度の低下」など、さまざまな生理学的作用によって、痛みや腫れを抑えることが期待できます。
ただし、アイシングは「冷やせば冷やすほど良い」というものではありません。
ケガの状態やタイミング、冷却時間などを考慮して適切に行うことが重要です。
次回の【Part 2】では、
「寒冷療法はいつ行うのが効果的なの?」
という疑問について、適切なタイミングや注意点を分かりやすく解説します!
ぜひ次回もご覧ください!