野球肩とは??

野球肩とは?
投球動作を用いるスポーツを行っている方で、「ボールを投げると肩が痛い」「球速が落ちた」「肩に違和感がある」
といった症状を経験したことはありませんか?
こうした投球時の肩の痛みは、一般的に「野球肩」と呼ばれます。
しかし野球肩は単なる肩の炎症ではなく、年齢や身体機能、投球フォームなどさまざまな要因が関係して発症する障害です。
今回は、野球肩の発生機序やリスク、そして当院の治療方針について分かりやすく解説します!
野球肩とは
野球肩とは、投球動作の繰り返しによって肩関節周囲に生じる障害の総称です。
投球動作では肩関節に非常に大きなストレスが加わります。特にコッキング期〜加速期とフォロースルー期では、それぞれ異なる負荷が肩にかかります。
(1)加速期
加速期は、腕が最も後方にしなる「最大外旋位」からボールリリースまでの局面です。
最大外旋位では、肩前方の関節包や靭帯、関節唇に強い牽引ストレスが加わります。また肩後方では、上腕骨頭と関節唇・腱板が接触する「関節内衝突(インターナルインピンジメント)」が生じます。
つまり、肩の前方では引っ張られ、後方ではぶつかるという状態が同時に起こっています。
報告では約74%が加速期に痛みを感じるとされています。
(2)フォロースルー期
フォロースルー期は、ボールをリリースした後の局面です。
リリース直後の肩関節は高速で内旋し、腕は勢いよく前方へ振り出されています。この強大な運動エネルギーを止めるために、肩後方の腱板や後方筋群(棘下筋、小円筋、後部三角筋など)が強く働きます。
肩関節の急激な内旋運動に伴い、肩後方には大きな減速ストレスや牽引力が加わり、腱板や後方関節包への負担が増加します。
フォロースルー期に痛みを訴える割合は約18%とされています。
近年では、野球肩は肩関節単独の問題ではなく、肩甲骨や胸郭、体幹機能など全身の運動連鎖の破綻によって発症すると考えられています。
野球肩の主な原因
1.投球過多(オーバーユース)
最も多い原因は投げ過ぎです。
練習量や試合数の増加によって肩周囲の筋肉や関節組織に疲労が蓄積し、炎症や損傷が起こります。特に成長期(小中学生)では、投球数の管理と十分な休養が重要です。
2.肩甲骨の可動性低下
投球動作では肩甲骨が胸郭の上を滑らかに動く必要があります。
肩甲骨の動きが悪くなると肩関節が過剰に動き、関節唇や腱板への負担が増加します。
3.胸郭の柔軟性低下
胸郭には投球時の「しなり」を作る重要な役割があります。
胸椎の回旋や伸展が不足すると、その動きを肩や肘が代償し、障害発生のリスクが高くなります。
4.体幹機能の低下
投球は腕だけで行う動作ではありません。
下半身で生み出した力を体幹を介してボールへ伝える全身運動です。
体幹の安定性が低下すると肩への負担が増加し、フォームの乱れにもつながります。
当院の考える野球肩治療
野球肩の治療というと、肩だけに注目されることが少なくありません。
しかし実際には、肩の痛みは結果であり、原因は別の場所に存在していることが多くあります。
当院では痛みのある肩だけでなく、
・胸郭のしなり
・肩甲骨の可動性
・体幹機能
・股関節の柔軟性
・下肢からの力の伝達
・投球フォーム
などを総合的に評価します。
投球障害肩に関する研究では、肩甲骨機能や胸郭機能の低下が投球フォームへ影響し、肩関節へのストレス増大につながることが報告されています。
そのため当院では、
「肩が痛いから肩だけを治療する」
のではなく、
「なぜ肩に負担が集中してしまったのか」
を重視して治療を行っています。
肩の痛みを繰り返さないためには、肩だけを見るのではなく、
「なぜその痛みが起こったのか」
を評価することが重要です。
投球時の肩の痛みでお悩みの方は、お気軽に当院までご相談ください。
投球動作を用いるスポーツを行っている方で、「ボールを投げると肩が痛い」「球速が落ちた」「肩に違和感がある」
といった症状を経験したことはありませんか?
こうした投球時の肩の痛みは、一般的に「野球肩」と呼ばれます。
しかし野球肩は単なる肩の炎症ではなく、年齢や身体機能、投球フォームなどさまざまな要因が関係して発症する障害です。
今回は、野球肩の発生機序やリスク、そして当院の治療方針について分かりやすく解説します!
野球肩とは
野球肩とは、投球動作の繰り返しによって肩関節周囲に生じる障害の総称です。
投球動作では肩関節に非常に大きなストレスが加わります。特にコッキング期〜加速期とフォロースルー期では、それぞれ異なる負荷が肩にかかります。
(1)加速期

加速期は、腕が最も後方にしなる「最大外旋位」からボールリリースまでの局面です。
最大外旋位では、肩前方の関節包や靭帯、関節唇に強い牽引ストレスが加わります。また肩後方では、上腕骨頭と関節唇・腱板が接触する「関節内衝突(インターナルインピンジメント)」が生じます。
つまり、肩の前方では引っ張られ、後方ではぶつかるという状態が同時に起こっています。
報告では約74%が加速期に痛みを感じるとされています。
(2)フォロースルー期

フォロースルー期は、ボールをリリースした後の局面です。
リリース直後の肩関節は高速で内旋し、腕は勢いよく前方へ振り出されています。この強大な運動エネルギーを止めるために、肩後方の腱板や後方筋群(棘下筋、小円筋、後部三角筋など)が強く働きます。
肩関節の急激な内旋運動に伴い、肩後方には大きな減速ストレスや牽引力が加わり、腱板や後方関節包への負担が増加します。
フォロースルー期に痛みを訴える割合は約18%とされています。
近年では、野球肩は肩関節単独の問題ではなく、肩甲骨や胸郭、体幹機能など全身の運動連鎖の破綻によって発症すると考えられています。
野球肩の主な原因
1.投球過多(オーバーユース)
最も多い原因は投げ過ぎです。
練習量や試合数の増加によって肩周囲の筋肉や関節組織に疲労が蓄積し、炎症や損傷が起こります。特に成長期(小中学生)では、投球数の管理と十分な休養が重要です。
2.肩甲骨の可動性低下
投球動作では肩甲骨が胸郭の上を滑らかに動く必要があります。
肩甲骨の動きが悪くなると肩関節が過剰に動き、関節唇や腱板への負担が増加します。
3.胸郭の柔軟性低下
胸郭には投球時の「しなり」を作る重要な役割があります。
胸椎の回旋や伸展が不足すると、その動きを肩や肘が代償し、障害発生のリスクが高くなります。
4.体幹機能の低下
投球は腕だけで行う動作ではありません。
下半身で生み出した力を体幹を介してボールへ伝える全身運動です。
体幹の安定性が低下すると肩への負担が増加し、フォームの乱れにもつながります。
当院の考える野球肩治療
野球肩の治療というと、肩だけに注目されることが少なくありません。
しかし実際には、肩の痛みは結果であり、原因は別の場所に存在していることが多くあります。
当院では痛みのある肩だけでなく、
・胸郭のしなり
・肩甲骨の可動性
・体幹機能
・股関節の柔軟性
・下肢からの力の伝達
・投球フォーム

などを総合的に評価します。
投球障害肩に関する研究では、肩甲骨機能や胸郭機能の低下が投球フォームへ影響し、肩関節へのストレス増大につながることが報告されています。
そのため当院では、
「肩が痛いから肩だけを治療する」
のではなく、
「なぜ肩に負担が集中してしまったのか」
を重視して治療を行っています。
肩の痛みを繰り返さないためには、肩だけを見るのではなく、
「なぜその痛みが起こったのか」
を評価することが重要です。
投球時の肩の痛みでお悩みの方は、お気軽に当院までご相談ください。